海外に住んだから、インター校に行ったからといって、子どもが皆英語がペラペラに話せるようになる訳ではない!!

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子どもが小さい頃から英語で過ごす環境でいると、自然と英語がペラペラになる♪と思い、うらやましく思ったりしますよね。

私も実際、子どもは幼ければ幼いほど飲み込みも早いこともあり、割と苦労なく英語が話せるようになる!と安易に思っていたりしました(^^)

実際、結構大変だったりするのですが、そんな環境で過ごしたことがなかった私にはさっぱりわからないし(^^;

なんとなくの先入観ってありますよね。

 

では、実際のところはインターナショナルスクールに行ったら皆英語がペラペラに話せるようになるのでしょうか?帰国子女は皆英語がペラペラなのでしょうか?

いえいえ、そんなことはありません

だからこそ、学校選びや環境ってとても大切だったりしますね。

 

では、どんな状態になると子どもの英語力はネイティブ並みに話せるようになるのでしょうか。

年齢によって違いがあると思いますが、小学生をテーマに今回は書いてみたいと思います。

 

 

 

 

英語がネイティブにならないのはなぜ?

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まず、インターナショナルスクールに行ったからといって、英語がペラペラに話せるようにはなりません、、(ToT)

子どもは吸収力も早いし、環境に慣れるのも友達を作るのも早いから、どうしても自然と英語は吸収し、気づけば英語が話せるようになっている!!というふうに思ってしまいがちです。かく言う私も多少は楽に考えていました(^^;)

 

でも、そんな簡単にはいかないものですね。

まず、理由を挙げていきたいと思います。

 

  • そもそも英語圏ではない。
  • インターナショナルスクールに行っても英語を使うのは、授業のみ。
  • 家庭でも、両親が英語を話せない。

 

などが挙げられます。

それでは、ひとつずつ説明していきますね。

 

 

そもそも英語圏ではない

 

海外に暮らしているとはいえ、フランスはフランス語だし、スペインならスペイン語

中国なら中国語です。

その中でもインターナショナルスクールに通う場合は、英語を日常で使うことになりますが、現地校へ入った場合は、使う言葉は現地の言葉

 

現地校でもほぼ英語は必修で授業を受けますが、他の授業は現地の言葉で授業があります。お友達も当然現地の言葉。

これは、日本人学校に行ったとしても同じことが言えます。

 

ただ、現地校へ行くことによって、その現地の言葉はネイティブ並みに話せるようになりますし、英語に関してもかなり授業内容的には充実している国が多いのも事実。

 

ですので、英語に限定すると話せるようになる!と一概には言えませんが、バイリンガルトリリンガルになれる!ということは実現できますね(^^)

 

 

インターナショナルスクールに行っても、英語と触れるのは授業のみ。

 

結構これは、現地校に通っていてもありがちな悩みでもあります。

 

 

日本だけに限らず、それぞれ母国出身のお友達同士はどうしても集まってしまいます。

言葉だけでなく、なんとなく安心感があるのは否めません。

どんなに授業で使っていても、先生の言っていることはわかるようになっても、自分が発言したり話したりという時間はそこまで長くないため、実際お友達と過ごす時間との方が話す時間は圧倒的に多いですね。

 

それぞれ母国のコミュニティーが充実しているからこそ、ありがたいこともたくさんあります。

ただ、子どもの語学においては、やはり同じ国出身で集まってしまうと、それは母国語の世界

普段から苦労なく自分の意志や思いを伝えられて、周りの慣れない環境の中での何よりも代えがたい安心感が出るのも事実。

 

これが、語学を育てることにおいては、かなり不利になってしまうのです。

 

 

家庭でも両親が英語を話せない。

 

両親とも英語が話せる方もいらっしゃいますが、そんなに多くはないのではないでしょうか。

旦那さんの海外赴任に帯同している家族だったりする場合、英語や現地の言葉が話せる奥様もなかなかいらっしゃらないことの方が多いです。

 

学校での環境が日本人が少なかったり、しっかり英語の環境が整っているなら問題はないですが、学校でも上に書いた通り、母国出身同士でかたまってしまい、日本語を学校でもかなり使う環境だとすると、家庭でもほぼ日本語のため、英語を話す割合がかなり少なくなってしまいます。

 

学校の宿題を持って帰ってきても、よくわからないから自分でやりなさい、とノータッチになってしまったり

そうすると、そもそも英語に触れる時間が少ないため、子ども自身もわからないまま、隣の子のを見つつ、見よう見まねの宿題の仕上がりになってしまい、本人の力にならない結果になってしまいがち。

 

親が話せないことによってというよりは、そこで対策をしないで投げてしまうと、英語が話せるようになる環境からは遠くなってしまいます。

 

 

それでは、どうすればいいのでしょうか。

海外に住んで英語がペラペラになるためにはどうすればよいのでしょうか?

 

 

海外に住んで子どもが英語をペラペラに話せるようにするには?

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海外に住んでも英語が必ずしもネイティブ並みに話せるわけではない、という理由を説明してきましたが、ここではネイティブ並みに話せるようにするにはどうしたらいいのか、を説明していきます。

 

正直なところ、小学生ぐらいが吸収も早いのは事実ですが、難しいところだと思います。中学生になると、実際学校の勉強もかなり大変になってきて、エッセイなど論文を書いたりと色々難しい宿題がかなり出てくるため、授業についていくのは大変ですが、英語力においては相当伸びるでしょう。

中学生以上で現地校、インターナショナルスクールなどは、英語力においては、勉強に必死になる分、心配はないと思います。

 

ですが、小学生はその子その子の性格にもよりますが、割と環境の楽な方に身を置きがちです。

その分、環境がとても大切ですね。

 

  • 日本人があまりいない学校を選ぶ。
  • 日本人が多ければ、なるべく自分で意識して(親も)他の国の子(親)と交流を持つ。
  • 親も一緒に勉強する

 

それでは、説明していきますね。

 

 

日本人があまりいない学校を選ぶ。

 

これは、必然的に日本語を話す機会を作らない、という単純な対策。

私の娘は、このおかげで、一年経つ頃には、全く困ることはありませんでした。

最初は日本人がほぼいなかったため、どうなることやら💦でしたが、娘も私も合わなかったのか、逆に日本人の多いインターナショナルスクールに行っていた時の方が問題が多く、大変だったのも事実でした。

 

必然的に英語しか話せない環境だと、子ども自身も必死になります。自分が唯一話せる日本語とは違う言語なので、何言ってるのかさっぱり?!な状態です。

それだと、日本人がいないと先生や友達とすら会話もできないということになるのです。

子ども自身、必死になりますよね。

その気持ちが、英語力を伸ばすバネになってくれるのです!

 

 

そして、そうは言っても、なかなか日本人が少ない学校がない・・・という場合もあります。

そんな時は次の対策ですね。

 

 

日本人が多ければ、なるべく自分で意識して(親も)、他の国の子(親)と交流を持つ。

 

インターナショナルスクールは、割と日本人の数は多い傾向にあります。

小学生は先ほども書きましたが、安心できる環境を好むので、どうしても同じ日本人同士でかたまりがち。

 

そんな中でも、他の国の子と仲良くなる努力をしてみると、意外に気が合う子が出てきたり。そうすると、お互いにお泊りしたり遊んだり、という機会がかなり増えるのです。

 

親も同じように積極的に交流を持つ努力をすると、案外みんな優しくて、誕生日などのパーティーや、いろんな行事の時に声をかけてくれたり、一気にコミュニケーションの幅が広がるのです。

親子ともども、グローバルなお付き合いができると、語学においては成長するのみ!

こちらが心を開くと、皆とっても優しく仲良くなるのも全く難しくありません(^^)

 

 

親も一緒に勉強する。

 

娘はほぼ日本人がいない環境でも学校でしたから、懇談など全く英語がわからない状態だと、私が困ることになります・・・なので、結構勉強していました。

 

宿題も、わからないわ、とは投げれないので、一緒に辞書をひきひき、解いていました。

そのうち一人でも子どもは出来るようになります。そこまでは、そばについてお手伝いしましょう。

わかる、わからないというより、一緒に解いていくとだんだんわかってくるものです。

 

私は、英語の勉強と言っても、夜寝る前には字幕なしで、自分がわかりやすそうな内容の海外ドラマを見て、日中は声が枯れるぐらい一日中ミステリーなど、(ちょっと話も簡単そうなシドニーシェルダンなど)本を音読しまくりました。

とにかく意味も分からない所があっても声に出して止まらずに読んでいく、それをしていくと、2週間に1冊ぐらいのペースで読めていきました。

いわゆる多読ですね。

 

そして、そこまで長い時間ではないですが、朝と夕方のお迎えのバスを待っている時に、お母さん達と会話をする。

私は机に座っての勉強が昔から本当に苦手だったので、ひたすらその3点を続けました。

 

そうすると、英語にまず抵抗がなくなるのです。

これって、大きいですよね。

 

その次には、本を読んだからといって、難しい言葉でもなく、自分の伝えたいことが簡単な言葉での置き換えがなんとなくできるようになっています。

多分、日中ずーっと英語を読み上げていることによって、自然と慣れてきているのでしょう。

 

そんな音読しまくって勉強した私ですが、娘は今でも私が声を張り上げて本を音読している姿が頭に焼き付いているようです(^^;

 

子どもと一緒に英語力も成長できる機会だし、ちょどいいですね!

 

 

まとめ

 

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今回は、海外に住んだからといって、インターナショナルスクールに行ったからといって、子どもが皆英語がペラペラに話せるわけではない理由、そして話せるようになるための対策についてお話させていただきました。

 

英語が話せたからと言って、今度は母国語の日本語が話せないというのも、ずっと海外で暮らすなら困らないかもしれませんが、基本は避けたいですね。

 

でも、英語も日本語もネイティブ並みに話せるようになるのって、本当に難しいこと。

そこには環境もありますが、結構大変な努力もあります。

 

でも、決して海外で住まないと英語が話せないという訳ではありません

どこでも英語を話せるようになるための努力はできるし、逆に日本に住んでいると、日本語を補充する必要はありませんから、正直日本でも充分可能です。

 

帰国子女だからといって、全員英語がペラペラ♪という訳では、決してありません。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!