日本は学校の節目が3月終わりの4月始まり。
海外では、その節目が国によって違います。
アメリカやカナダは、9月始まり。大抵、夏休みに入るのが6月なので、7,8月に長い休みがあり、それが明けたら学年が変わる、という形になります。
イギリスも9月始まり。ですが、3学期制のところが多いため、7月に夏休みに入ります。
中国も9月始まりです。
オーストラリアは、12月終わりの1月が新学年。
世界には、9月から新学年というのが、どうやら主流のようです。
そうなると、日本での学年とはちょっと違う形になります。8月生まれなら、日本でいう3月生まれさん。9月生まれなら、4月生まれのような状態ということになりますね。
例えば、アメリカなら学年も、幼稚園年長さんの9月生まれさんなら、日本と同じ学年になりますが、8月生まれさんだと、学年が1つ上という状態になります。
これがイギリスだと、8月生まれなら学年が2つ上の3月生まれさんとなってしまうということなのです。
割と、アメリカの学校だとすると、小学生の間は、かなり遊びが多いイメージです。
中学以降になってくると、一気に勉強色が濃くなります。
これがイギリスだと、小さい頃から割と勉強色が濃いイメージです。
我が家が困ったのが、イギリス系の学校に入ったときに、2つ学年が上がってしまったのです・・・。
そうすると、英語もままならないうちから、勉強まで一気にレベルが上がってしまいました💦
例えば、小学2年生だとします。
日本で考えても、足し算、引き算はもちろん、九九が入ってくる年ではないでしょうか。
イギリスでも同じ。
2年生で掛け算が入ってくるのです。
考えてみてください。年長さんで言葉がわからない上の掛け算・・・。
他の学年で考えてみてもわかりますね。
中学1年生の勉強を、小学校5年生でしなくてはなりません。
さて、これは大変です。
1学年上の事を学ぶだけでも大変なこと。ましてや、2学年上のことをするとなると、頭の良い子だったり、要領の良い子にとっては問題なくいく子も中にはいるかもしれませんが、大抵の子は、ただでさえ英語が理解できない上で、算数まで2学年上となると、本当に大変です。
言葉の問題だけではありません・・・(..;)
そうなると考えていかないといけませんね。
足し算も知らない子に、掛け算・・・
そうしながら、遅ればせながらでもついていけるようになりました。
さて、その方法をお話していきたいと思います。
数えれない娘・・・
私も、興味のないことには、あまり無理にさせてこなかった方なので、お箸を持つのも、幼稚園年中でいくぎりぎり、おむつが取れるのも、とても遅かったです。
でも、そのかわりお箸にしても、何にしてもできるようになるのは早かったです。
その分年齢が大きいので、出来ることも増えていますしね(^^)
そんな子育てをしていたので、幼稚園の年長の時点では、正直数字は数えれたな、ぐらいの感じで、計算なんてもっての外!
そして、色々やらせてみると、う~ん…苦手なのね…というのがひとめでわかるほど。
指を折りながら数えるのは、当たり前。
足りなくなると、「ママ、指が足りないからできない💦」
よくあるパターンですね(^^;
この状態で、掛け算までどうしよう…と本気で悩みました。
そして、まずは5までの足し算、引き算を頑張ってみよう!と思ったのです。
5までの足し算、引き算
5まで、と言いながらも、まずは3まで。
入りやすくするために、家族設定で。
パパ、ママ、娘のちびさんかくで3人。
パパとママで何人?
そこへちびさんかくが入ってきたら何人?
そこで、ママが買い物に行きました。そしたら、家には何人?
ちびさんかくとママが家にいます。何人いる?
パパが帰ってきたよ!家にはみんなで何人?
と、ひたすら色々なシチュエーションで質問をします。
その次にやることは、数字。
1、2,3という数字は、なんとなく子どもも見たことがあったり、知っていたりしますね。
知らない場合は、それを教えます。
その上で、数字にかきながら、同じことを繰り返します。
1+2=3
1を書いているときに、パパが一人家にいるよ。
+で、誰か家にはいってきたよ!
2を書いているときに、ほら、ちびさんかくとパパの2人だ!
=で、そしたら・・・みんなでは?
3を書いたら、3人になったね!
という具合に、足し算、引き算をいろんなパターンで繰り返します。
1+1=2
1+2=3
2+1=3
1+1+1=3
3+0=3
3-1=2
2ー1=1
など、パターンが色々あります。
4人家族だと、4人から始めます。
家族設定が、一番子供にとってはわかりやすいかと思います。
まずは、5の数までを完璧にいれていきます。
大きなカブというお話がありますね。
一人、一人とカブを引っ張る人数が増えていくお話です。
それも、わかりやすいかと思います。
それこそ、こどもが好きなキャラクターでもかまいません。
桃太郎ししても、鬼退治に行く動物の数が増えていきます。
その子、その子によって、喜ぶお話も違うので、それぞれこどもに合ったものでよいかと思います。
一番興味がわく、わかりやすいものがいいでしょう。
そして応用、トランプで!
5の数まで感覚でわかるようになってきたら、次は5の数までの問題を作っていきます。
6以上はまだこれが終わってから。
どんな形でも、基礎を固めないと地盤がゆるんだ状態になって、ぐらぐらになってしまいます。完璧につかんでいないと、大きな数字になればなるほど、訳がわからなくなり、拒否感が出てしまいます。
しつこいほど5の数までを完璧に感覚で掴めるようにしましょう。
自分で数字カードを作ってもいいのですが、ここで便利なのがトランプ。
トランプというと、13までの数字が4種類ありますね。それだけあれば、かなり自由自在に足し算でも引き算でも使えてしまいます。
トランプってとても優秀で、いろんなゲームができます。
例えば・・・
5までの数字を集め、問題を出します。
「1+2は?」
と聞いて、こどもに答えを探させます。
他にも、3が2つになるとわからないので、3をひとついれた状態で、他は1と2のカードを裏向けておきます。
そして、神経衰弱で2枚裏返し、その2枚を足す。
親子で同じ答えになったら、お菓子をひとつもらえる。
など、様々に広がるのです。
これだと、5までの足し算や引き算は楽しんでできるのではないでしょうか。
6以上の数字は?
5の数までが完璧にちゃんと仕組みをわかっていて、数字を把握できていると、5以上の大きい数字に対しても、抵抗はなく、大体5がどのくらいの数字なのかがわかっているので、6になっても、これまでのに一つ増えただけ、と感覚的に入りやすくなります。
6以上の数字も同じように増やしていきますが、まずは6になると、5+1のイメージをしっかりと付けます。
いままでの5人に一人増える、というイメージですね。
5人のイメージは、それぞれ家族だったり、キャラクターだったり、それぞれですね。
サザエさんでいくと、波平、ふぐ、サザエ、カツオ、ワカメで5人、そこへマスオさんが加わることで、6人!たらちゃんが加わったら7人!という感じで、増やしていきます。
今度は、カツオくんとわかめちゃんは学校へ行ったよ!家には誰がいる?と、ちょっと人数が増えましたが、家庭内のことなので、子供もわかりやすいし、とても入りやすいものなのです。
そうして、同じようにクリア出来て行けば、トランプ遊びが広がりますね!
神経衰弱もより難易度が上がり、楽しくなりますよね(^^)
実際、気長~に構えて、これに何か月かけてもいいんだ!という具合で、のんびり遊び感覚でやってみると、案外あっという間だったりします。
ぜひ、やってみてくださいね!
まとめ
今回お話した、基礎である一桁の足し算、引き算など、算数の勉強方法ですが、たまたま海外にいて、娘が年齢的にも学力的にもかなり遅れを取ったことから考え、実践したことです。
小学校の低学年には、学校で習う以上に家庭学習ってとても大切だと思うので、せっかくなら勉強って楽しいものだとわかってできる方が、将来に繋がりますね!
今回ご紹介したのは、ほんの一部でしかありませんが、これからご紹介していく方法が、お役に立てるなら嬉しいな、と思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。